小学一年生の頃でしょうか。
授業で日記を書くことがありました。川に遊びに行った感想を日記に書きましょうと言う授業だったのですが何を書けば良いか分からず非常に困った記憶があります。
そんな時先生が教えてくれたのが「せんせいあのね」で書き出してみましょうと言うことでした。せんせいあのねで初めてそこから先生に伝えたいこと、聞いてほしいことを書けばいいと言われ、それからはすっと書けるようになりました。
その日記を先生に提出すると返事を書いて返してくれるのですが、その返事を読むのがすごく嬉しかった記憶があります。今思うとこの「せんせいあのね」と言う交換日記的な指導方法のおかげで文章を書くのが好きになったと思います。もしこの指導が無ければ、日記を書く、感想を書くと言った作業に苦手意識を持ったままで今ブログを書いていることも無かったかも知れません。
文章を書いて相手に思いを伝えると言う小学一年生にはかなり難しい作業を抵抗感なく導入できるすごく良い方法だと思います。
あのねノートとかあのね張とか呼んでいた気がするのですが、何人かに聞いてみると知っている人がいなくて驚きました。うちの学校独自の文化かなと思って調べてみると、神戸市立小学校で1970年代頃に始まったようです。どうやら全国的に行われている訳では無いようですが、個人的にはとても良い指導法でした。このやり方で文章を書く楽しさを教えてくれた担任には感謝です。